遠壽院へ祈祷参拝 2

 

DSC_0078 修正 DSC_0079 修正

さて、面会をしていただいたあとは、荒行僧からご祈祷をいただきます。

本年は厄年にあたるため、常顕寺にて厄払いのご祈祷を施したお札を遠壽院の鬼子母神さまへお供えしていただきます.

今年は愛犬の福ちゃんも特別にお札を書写しました。

 

DSC_0100

ご祈祷をうけるお堂「表堂」です。このお堂に安置されている鬼子母尊神像は、江戸時代末期に京都へ出開帳の折、孝明天皇が内裏において御親拝になられた「天拝尊神」がお祀りされております。

 

DSC_0102

さっそく、いたずらをしている子がいます・・・

 

DSC_0097 DSC_0104

荒行僧が全員出仕のもと、常顕寺の隆昌や檀信徒の健勝祈願、そして我々の年中安泰無難、厄除けを言上していただきました。

法要を写真でお伝えできないのが残念ですが、気迫がこもったとても素晴らしいご祈祷でした。

 

DSC_0092 DSC_0095 (1)

ご祈祷をいただき、瑞門を参拝します。

11月1日の入行と2月10日の成満のみ開かれるこの門、この奥で身命を削りながら行をされている荒行僧の無事を祈り遠壽院をあとにしました。



大寒波

 

IMG_8422

西日本に40年に一度の大寒波が襲来。その影響もあり毎日とても寒いですね。

常顕寺にも雪が降り積もり、真っ白に雪化粧雪

冬の参道はとても寒いです。

とても寒いのですが、その凛とした澄んだ空気感がわりと好きだったりもします。

息子も冬の良さを分かっているのか、ただ外に出たいだけなのか…冷や汗 (顔)

今日も元気に参道を走り回っております。

 

IMG_8423

IMG_8425

まだまだ寒い日が続きそうですね。

皆様くれぐれもご自愛くださいませ。



遠壽院へ祈祷参拝 1

寒壱百日の大荒行の聖地である千葉県市川市中山にある遠壽院へ参拝に参りました。
毎年、11月1日より荒行が執り行われておりますが、12月6日より荒行僧より厄除けや病気の平癒等お加持を頂戴することができます。

DSC_0085
一年ぶりの参拝に息子も嬉しそう・・・

 

 

DSC_0086 (2)
一緒に行った方に、荒行堂の歴史に目を通していただきました。

 

 

1453534371327
立派な門をくぐります。
この門を境に体感温度がかわります・・・お寺側に入ると寒さが身に染みるのです。
不思議なことですが、皆がそういいます。

 

 

DSC_0090
荒行僧からご祈祷がいただけるお堂(表堂)です。

 

 

DSC_0091
表堂の右手にあるお堂、こちらは本堂です。

 

 

DSC_0088 (1) DSC_0089
現在の祈祷法を大成された遠寿院日久上人にお参りします。

 

 

DSC_0096
こちらが面会所、12月6日から面会が許されます。しかしながら、修行の妨げにならぬよう時間は5分。
初行僧(初めての修行僧)は、家族と面会するとき涙で一言も言葉を発することもなく面会時間がおわってしまうことも多々あります。

本年の入行僧は13名。知り合いのお上人のなかで、一緒に行をおこなった2人のお上人とお会いさせていただきました。   続く・・・

 

 

 

 

 

 



七草粥

 

1452513954831

 

 

1月7日の朝に七草粥を仏さまにお供えし年頭を無事に迎えられた感謝と、一年間の厄除けと無病息災をお願いを申し上げ、家族そろっていただきました。

七草の種類は時代や地域によって異なり、七草がもっと多くなったり、少ない場合もあったそうですが、「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」というのが一般的のようです。

この七草はいわば薬草(ハーブ)であり、セリは目の充血やめまいを予防、ナズナは消化機能をととのえます。ゴギョウはせきを止め、たんを切る働き、ハコベラは胃炎や胃弱に効果的、ホトケノザは筋肉の痛みに、スズナは胃腸をととのえ熱を下げます。スズシロも胃腸の働きを助ける働きがあるそうです。

その薬草をお粥でいただきますが、お粥は仏教の考えからきているもので、気力を整え、長寿を促し、胃腸の働きを助けて身体を楽にしてくれる食事とされております。
「粥の十徳」という言葉があるほど身体には良い食事だそうです。

1、顔色、肌つやをよくする。
2、体力をつける。
3、寿命を延ばす。
4、胃にやさしく体が楽になる。
5、頭の働きが良くなって、弁舌も流暢になる。
6、胸につかえない。
7、風邪をひかない。
8、空腹を癒す。
9、のどの渇きを癒す。
10、大小便の通じが良くなる。

百日間の大荒行での食事は、朝夕2回の白粥とお味噌汁、ご供養でいただいた根菜等で過ごしました。
修行の妨げとなる食事に対する欲求を断ち切りながら、体力的には修行を行うことができる食事がお粥であったのでしょう。

余談ですが春の七草、「セリ・ナズナ / ゴギョウ・ハコベラ / ホトケノザ / スズナ・スズシロ / 春の七草」を
五・七・五・七・七のリズムに合わせると覚えやすいそうです。

私もすぐに忘れてしまいますので、この方法で覚えます。 合掌



いくら丼

新年を無事に迎え、夕方にテレビを見ていますと上越市にある水族館が放送されてました。

なんと水族館にいくら丼が展示されている!!・・・ということで早速見学に。

 

DSC_0066
館内に入りますと、大勢の方が水槽を囲んでます。
遠くから覗きますと、たしかに水槽にはどんぶりがあります。

 

 

 

 

DSC_0063
これは・・・まさにいくら丼です。まさか食べ物を展示?

 

 

 

 

DSC_0067
どんぶりをよく見ますと、黒いつぶがあり、動いています。

 

 

 

 

DSC_0065
実はこのいくら丼、サケの受精卵がふ化する様子を観察できる、とてもユニークな展示です。
イクラや鮭は口にしたことがありますが、成長に関してはあまり気にしておりませんでした。
ステージ2、3も観察にきて勉強したいと思います。
みんな元気に育ってもらいたいですね。

 

日蓮聖人のお手紙に

「魚の子は多けれども、魚となるは少なし。菴羅樹の花は多く咲けども、このみになるは少なし。

人もまたかくのごとし、菩提心を発す人は多けれども退せずして、まことの道に入る者は少なし。

すべて凡夫の菩提心は、多く悪縁にたぼらかされ、事にふれ移りやすきものなり。」

 

現代語にしますと

「魚はたくさん卵(子)を産むが、立派な魚となるのは少ない。

庵羅樹(マンゴーの木)はたくさん花を咲かせるが、実になるものは少ない。

人もまた同じである。発起して頑張ろうと思う人は多いが、最後まで成し遂げる者は少ない。

それは凡夫(未熟者)は、多くの悪縁(誘惑)に負けてしまうことが多いのである。」ということです。

 

 

目標にむかい、努力し続ける事は困難で容易ではありません。しかし、諦めずに続ける事により力が生まれ、たとえ満足した結果が伴わなくても、なにごとにも代えられない経験という素晴らしい力を得ることができるのです。
その力を次の機会に生かしたり、他人の為に惜しみなくつかうことが仏道の精神でしょう。

 



平成28年を迎えて

IMG_4935

 

新春のお慶びを申し上げます。皆様方には素晴らしい一年が過ごせますよう謹んでお祈り申し上げます。

元日ということで、本堂でのお勤めの際に普段の線香ではなく、希少な伽羅の線香をおささげしました。
伽羅の香りはお釈迦様のお身体の香りという言い伝えがあるもので、とても素晴らしい香りがします。

その香りは勤行中ではなく、むしろ勤行が済んでから30分くらいしますと素晴らしい香りが堂内だけではなく、廊下や玄関先まで香風に包まれます。

線香は長いものや短いもの、太いものや細いもの、そして色々な香りがあります。
線香について調べてみますと、線香は途中で消えることなく、しっかりと燃え尽きることとその香りが大切とされてます。
香りは火を点じたた時よりも、むしろ消えた後に残る香りで、その価値が決まると言われているそうです。

我々の人生に例えますと、長寿をまっとうして旅立つ人もいる、また短命にしてこの世を去る人もいるなかで、一生の中でどれだけの良き香りを残すかが人生そのものであり、その良き香りをいつまでも、後生に残すことが大切なのではないでしょうか。そして、その残された良き香りは家族によって守り続けられます。

今日は夕刻に実家のお寺へお参りに行きましたが、堂内の香りは子供のころと同じ香りが漂い、心地よく懐かしい、とても穏やかな気持ちになりました。
ご先祖の残された良き香りを深く心に刻んで感謝と供養をし、自身も素晴らしい香りを残す人生を送りたいと決意を結ぶことができました元日でした。 合掌



虫封じ祈祷

夜中に泣き叫ぶとても元気な我が息子。最近は気に入らないことがあると、いつでも反り返って大泣き大騒ぎ・・・

ふと、疳の虫のことを思い出してわが子に祈祷を施すことにしました。

虫封じとは、虫除け、虫切り、虫出しとも言います。 古来より「疳の虫が騒ぐ」といいますが、これは体の中に虫がいるのではなく、子供がわけもなく泣き叫んだり、ヒステリーのような状態になる事で「黄昏泣き」とも言われているようです。 赤ちゃんの夜泣きも疳の虫が原因であると言われ、荒行堂に初めて入行している際には多くの方が虫封じの祈祷に訪れ、先輩が祈祷を施すと不思議なことに「癇癪が治まりました。」「夜泣きが治まりました。」と連絡があり、自身も先輩のように人を助けられる僧侶になりたいと修行に専念した記憶があります。

DSC_0038ホームページ用2
お札を浄書し、暴れん坊と対決です。

 

1448875601761
浄書したお札に釘を打ちこみ、疳の虫を退散する祈祷を施します。
ちなみにマイクは関係ありません(笑)

 

DSC_0058ホームページ用
お札は寝室にお祀りし、夜泣きや癇癪が強い時には釘を石で打ちます。
しかしながら、仏さまのお力で不思議と以前より落ち着き、石で打つことなく過ごせております。

日蓮聖人のお言葉(祈祷抄)

「法華経の行者の祈りのかな(叶)はぬ事はあるべからず。」

仏さま、日蓮聖人に感謝です。

 



檀信徒研修道場

11月22日に新潟県西部管区主催の檀信徒研修道場が常顕寺を会場に執り行われました。

本年で8回目になる研修道場は、新潟県西部の各寺院より約70名の檀信徒と10名の教師のもと午前10時より午後4時まで開催。
信仰に関する法話を拝聴し、仏事作法の勉強。
昼食をいただき、お題目「南無妙法蓮華経」を長時間お唱えする唱題修行。
ロウソク立てなどの仏具磨き。その後、開催場所である寺町の歴史や文化の話を聞きました。

修行道場ということもあり、わずかな休憩のなか、時間を無駄にすることなく一生懸命、研修に励みました。

 

 

IMG_5102 IMG_5237
銀杏の葉が落ち、じゅうたんのようになります。研修道場の当日までに綺麗にしなければ・・・

 

IMG_5336
いつものメンバーが張り切ってお掃除してくれます。
ちょっと掃除用具の使い方が違うような・・・

IMG_5529 IMG_5538 IMG_5540 DSC_0027
前日には檀信徒の皆様が雨のなか、境内をきれいにしてくださいました。ありがとうございます。

 

DSC_0028 DSC_0029
当日は、天気も晴れて気温もちょうどよく、研修日和でした。
寺町マスコットキャラのてらぼーも応援にきてくれました。どこにいるかわかりますか?

 

DSC_0035 DSC_0032
修了式では、磨いた燭台にロウソクを灯してお参りしました。

新潟県西部の59寺院より会場寺院に選んでいただき、大勢の方からお題目をささげていただきありがたい一日を過ごせました。合掌

 

 

 



身延山への輪番給仕3

宿で朝食をいただき、出発です。
身延町にある波木井山円實寺の参拝に向かいます。

日蓮聖人が身延山に参られた際に当時城主であった波木井実長公は聖人を温かくお迎えされました。
その波木井公のお城で草鞋(わらじ)を脱ぎしばらくの間、滞在されたことから身延御入山草鞋脱ぎ一ヶ月御停住の霊場と呼ばれています。身延山久遠寺の歴代住職(法主)は、住職に就任するときには聖人に習い、波木井山をお参りされてから身延山に向かわれます。
全国から身延山にお参りの皆様も、日蓮聖人の御入山の時に倣って、波木井山に身延到着のお参りをしてそれから身延山へお参りいたします。

 

DSC_0004
日蓮聖人が身延山に在住された時に、給仕のまことをつくされた波木井公にお題目をささげます。

 

IMG_4835
お勤めのあとにお茶をいただきました。

 

IMG_4832 IMG_4830 IMG_4833
波木井山のアイドル犬と初対面。遊んでもらっているようにしか見えませんぞ・・・

 

IMG_4836
客殿からの景観も素晴らしいです。常顕寺も頑張らなければ・・・

 

 

IMG_4842 IMG_4845
境内には可愛らしい小僧くん、ワンちゃんがいました。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

身延山は日蓮聖人の魂が棲まわれる霊場です。身延山にいる時間を一分一秒無駄にすることなく、日蓮聖人にお給仕して、日蓮聖人の息吹を感じ元気にお参りできたことに悦びを感じた2日間でした。

 

 

 



身延山への輪番給仕2

輪番給仕のあと、久遠寺と御廟所(お墓)のお参りも無事にすみ、宿へ向かいます。

IMG_4772
本堂正面にある階段「菩提悌」の下から明日までのお別れのお題目をささげます。
階段は287段あり、一段一段の段差の高さもけっこうあります。
高校時代は体育の授業で走って上り下りしてましたが、今では間違いなく無理でしょう…

 

 

IMG_4776 IMG_4775 IMG_4774
身延山から約20分、下部温泉に到着。まずは到着連絡です。

 

 

IMG_4784 IMG_4792
皆で楽しく夕食をいただき、善行寺のアイドルとステージで共演。息子はちょっと恥ずかしげ・・・

 

 

IMG_4810
明日の起床は4時半ですが新潟県民はしっかり二次会! 皆で日蓮聖人の話をはじめ、日頃の疑問など色々なお話をして盛り上がりました。

 

 

IMG_4817
4時半の起床に寝坊することなく、朝のお勤めに間に合いました。
冬時間は午前6時より本堂にてお勤めし、祖師堂、仏殿等のすべてのお堂のお参りをします。
1時間半ほどの時間ですが、日蓮聖人を感じられる貴重な時間です。

 

 

IMG_4819 IMG_4818
全てのお勤めのあとには、境内も明るくなりました。身延山はこの朝の時間、とても空気が澄んでます。
まさに日蓮聖人が身延山を
「吹く風もゆるぐ木草も流るる水の音までも、この山には妙法の五字を唱えず云うことなし。日蓮が弟子檀那等はこの山をもととして参るべし。これ則ち霊山の契りなり。」
とおっしゃられたことを特に感じる雰囲気がお勤め後の朝の時間かも知れませんね・・・

また、日蓮聖人にお会いできることを心から念じて久遠寺から移動します。

続きます・・・

 

 

 

 

 



« 前のページ次のページ »