毎年、11月1日より翌年の2月10日まで開堂される荒行堂のお参りにまいりました。
本年の入行僧は15名とのことで、自身が入行した際にお世話になったお上人も入行されます。
午前9時より百日間の修行が障りなく行えるように本年の修行僧、関係のお上人や檀信徒家族が一心に法要を行います。
1時間近くの法要を午前2座、午後2座の計4座を施します。
修行僧達は、皆一同が病気やケガなく精一杯に修行ができるように「天拝鬼子母尊神」にお祈り申し上げます。
午後の読誦会の後に、入行の式典までのわずかな時間で家族や檀信徒と言葉を交わします。
「お上人、無理しないでね・・・」
「お寺のお護りをお願いします・・・」
その姿を見ていると胸が締め付けられますが、初めて修行に入られるお上人の姿は見るに堪えません。
しかしながら、命を懸けて決心した修行・・・立派になられて2月10日を迎えることでしょう。
午後3時より「入行会」の法要を施し、修行僧は門をくぐり、吸い込まれるように一分一秒を無駄にすることのない修行に入られます。
本年は修行僧がくぐる門「瑞門(ずいもん)」の前で修行僧へ清めの塩を施す役目をいただきました。
お題目をお唱えしながら、修行僧の無事をお祈りさせていただきました。
荒行のはじまりの行事・成満(おわり)の行事は、参拝すると心が磨かれます。
命を懸ける気持ちを感じる・・・
人との繋がりを感じる・・・
人の成長を感じる・・・
言葉では説明が難しいものを感じる・・・
表現が難しいのですが簡単にいうと、気持ちがすがすがしく、鋭く清らになる感じです。
ご縁のある方がおられなくても参拝できます。
仏道を是非とも感じましょう。