春眠暁を覚えず

春のお彼岸も過ぎ、雪国の上越市 高田も春らしくなってまいりました。

厄除け祈願や受験の合格祈願等、新年度にむかうご祈祷も落ち着き、

境内清掃をはじめ樹木の手入れなど気合いをいれて行いたいのですが・・・

 

 

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この素晴らしくやる気のない姿を眺めておりますと、こちらも真似したくなります。うらやましい・・・

 

 

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そんな、住職の尻をたたいてくれる助手の登場です。「さあ、やりますよ!」

掃除の場所を墓域にしようか境内にしようか迷っておりますと助手は道路のほうへ向かいます。

広い境内ですが、まずは道路からよく見える山門前の掃除からはじめようということでしょう。

 

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助手は道路から少し奥に入ったお稲荷さまの周りのお掃除です。

「お稲荷さまは繁栄の神様。しっかり掃除をします」偉いですな。

 

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掃除の途中で 辺りを見渡すと、境内の隅には春の便り「蕗のとう」が心を和ませてくれます。

蕗のとうは常顕寺の四季をあらわす和讃にも登場します。

☆常顕寺和讃 春の詩

春来れば 雪解けの 萌(も)ゆる若芽の 蕗のとう

寒さに耐えて 今 匂い立つ 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経

 

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お稲荷さまの周りも綺麗になりました。お稲荷様の鳥居は経年のせいで台座が腐食しており真直ぐ建ちません。

早めに修復したいものです。

こまめに頑張って、暑くなる前に境内を綺麗にしようと思います。

 

 

 

 

 

 



春のお彼岸

本年の上越市は雪が少なく、境内の積雪もなく春のお彼岸を迎えることができ、当日は最高気温が9℃と肌寒いお彼岸の中日でしたが、大勢の方が参拝に訪れました。

彼岸の1週間は修行の期間ということで、本年は唱題行という行法をおこないました。

座禅瞑想をし、お題目「南無妙法蓮華経」を仏さまにおささげするとともに、お釈迦さまと日蓮聖人の魂の功徳を自らの心身に染み込ませることができる尊い修行です。

 

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はじめての唱題行ですので住職からしっかりと説明があります。助手も張り切ってます。

 

 

 

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尊いお題目を唱えるにあたり、しばらくの間、法印を結んで瞑想をします。その後、10分間のお題目奉唱は思ってより長く感じます。

太鼓の音に呼ばれて、助手もお手伝いにきました。

題目修行のあとには再び瞑想をし、全員で世界平和をもとに心の安穏、東日本大震災や天災の殉難回向、先祖のご供養と自己の家内安全、身体健全はもとより厄除けの祈願と祈祷をお祈りしました。

 

 

 

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法要のあとのお斎は、朝早くから賄の方が準備をしてくださいます。助手は皆様のお膳の確認!!

 

 

 

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しっかりと味もチェックしてます。(甘いの専門)

 

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お彼岸はぼたもちを中心に春らしい鮮やかなお膳を作っていただきました。

 

 

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お題目修行で心身が清らかになったところで美味しい料理をいただきました。

助手はお供物を頑張ってくれました。

新潟、上越市は雪が深く、雪解けの春のお彼岸が一年のスタートになるような気がします。仏縁が深い彼岸のなかに一心にお題目を唱え、心の悩みや迷いが消えさりました。