虫封じ祈祷

夜中に泣き叫ぶとても元気な我が息子。最近は気に入らないことがあると、いつでも反り返って大泣き大騒ぎ・・・

ふと、疳の虫のことを思い出してわが子に祈祷を施すことにしました。

虫封じとは、虫除け、虫切り、虫出しとも言います。 古来より「疳の虫が騒ぐ」といいますが、これは体の中に虫がいるのではなく、子供がわけもなく泣き叫んだり、ヒステリーのような状態になる事で「黄昏泣き」とも言われているようです。 赤ちゃんの夜泣きも疳の虫が原因であると言われ、荒行堂に初めて入行している際には多くの方が虫封じの祈祷に訪れ、先輩が祈祷を施すと不思議なことに「癇癪が治まりました。」「夜泣きが治まりました。」と連絡があり、自身も先輩のように人を助けられる僧侶になりたいと修行に専念した記憶があります。

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お札を浄書し、暴れん坊と対決です。

 

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浄書したお札に釘を打ちこみ、疳の虫を退散する祈祷を施します。
ちなみにマイクは関係ありません(笑)

 

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お札は寝室にお祀りし、夜泣きや癇癪が強い時には釘を石で打ちます。
しかしながら、仏さまのお力で不思議と以前より落ち着き、石で打つことなく過ごせております。

日蓮聖人のお言葉(祈祷抄)

「法華経の行者の祈りのかな(叶)はぬ事はあるべからず。」

仏さま、日蓮聖人に感謝です。

 



檀信徒研修道場

11月22日に新潟県西部管区主催の檀信徒研修道場が常顕寺を会場に執り行われました。

本年で8回目になる研修道場は、新潟県西部の各寺院より約70名の檀信徒と10名の教師のもと午前10時より午後4時まで開催。
信仰に関する法話を拝聴し、仏事作法の勉強。
昼食をいただき、お題目「南無妙法蓮華経」を長時間お唱えする唱題修行。
ロウソク立てなどの仏具磨き。その後、開催場所である寺町の歴史や文化の話を聞きました。

修行道場ということもあり、わずかな休憩のなか、時間を無駄にすることなく一生懸命、研修に励みました。

 

 

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銀杏の葉が落ち、じゅうたんのようになります。研修道場の当日までに綺麗にしなければ・・・

 

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いつものメンバーが張り切ってお掃除してくれます。
ちょっと掃除用具の使い方が違うような・・・

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前日には檀信徒の皆様が雨のなか、境内をきれいにしてくださいました。ありがとうございます。

 

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当日は、天気も晴れて気温もちょうどよく、研修日和でした。
寺町マスコットキャラのてらぼーも応援にきてくれました。どこにいるかわかりますか?

 

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修了式では、磨いた燭台にロウソクを灯してお参りしました。

新潟県西部の59寺院より会場寺院に選んでいただき、大勢の方からお題目をささげていただきありがたい一日を過ごせました。合掌

 

 

 



身延山への輪番給仕3

宿で朝食をいただき、出発です。
身延町にある波木井山円實寺の参拝に向かいます。

日蓮聖人が身延山に参られた際に当時城主であった波木井実長公は聖人を温かくお迎えされました。
その波木井公のお城で草鞋(わらじ)を脱ぎしばらくの間、滞在されたことから身延御入山草鞋脱ぎ一ヶ月御停住の霊場と呼ばれています。身延山久遠寺の歴代住職(法主)は、住職に就任するときには聖人に習い、波木井山をお参りされてから身延山に向かわれます。
全国から身延山にお参りの皆様も、日蓮聖人の御入山の時に倣って、波木井山に身延到着のお参りをしてそれから身延山へお参りいたします。

 

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日蓮聖人が身延山に在住された時に、給仕のまことをつくされた波木井公にお題目をささげます。

 

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お勤めのあとにお茶をいただきました。

 

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波木井山のアイドル犬と初対面。遊んでもらっているようにしか見えませんぞ・・・

 

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客殿からの景観も素晴らしいです。常顕寺も頑張らなければ・・・

 

 

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境内には可愛らしい小僧くん、ワンちゃんがいました。

 

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身延山は日蓮聖人の魂が棲まわれる霊場です。身延山にいる時間を一分一秒無駄にすることなく、日蓮聖人にお給仕して、日蓮聖人の息吹を感じ元気にお参りできたことに悦びを感じた2日間でした。

 

 

 



身延山への輪番給仕2

輪番給仕のあと、久遠寺と御廟所(お墓)のお参りも無事にすみ、宿へ向かいます。

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本堂正面にある階段「菩提悌」の下から明日までのお別れのお題目をささげます。
階段は287段あり、一段一段の段差の高さもけっこうあります。
高校時代は体育の授業で走って上り下りしてましたが、今では間違いなく無理でしょう…

 

 

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身延山から約20分、下部温泉に到着。まずは到着連絡です。

 

 

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皆で楽しく夕食をいただき、善行寺のアイドルとステージで共演。息子はちょっと恥ずかしげ・・・

 

 

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明日の起床は4時半ですが新潟県民はしっかり二次会! 皆で日蓮聖人の話をはじめ、日頃の疑問など色々なお話をして盛り上がりました。

 

 

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4時半の起床に寝坊することなく、朝のお勤めに間に合いました。
冬時間は午前6時より本堂にてお勤めし、祖師堂、仏殿等のすべてのお堂のお参りをします。
1時間半ほどの時間ですが、日蓮聖人を感じられる貴重な時間です。

 

 

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全てのお勤めのあとには、境内も明るくなりました。身延山はこの朝の時間、とても空気が澄んでます。
まさに日蓮聖人が身延山を
「吹く風もゆるぐ木草も流るる水の音までも、この山には妙法の五字を唱えず云うことなし。日蓮が弟子檀那等はこの山をもととして参るべし。これ則ち霊山の契りなり。」
とおっしゃられたことを特に感じる雰囲気がお勤め後の朝の時間かも知れませんね・・・

また、日蓮聖人にお会いできることを心から念じて久遠寺から移動します。

続きます・・・

 

 

 

 

 



身延山へ輪番給仕1

11月7~8日に一泊二日で日蓮宗の総本山身延山久遠寺へ参拝に行ってまいりました。
毎年、善行寺様の皆様と合同でお参りしてます。

さて、我々が参っております参拝は普通のお参りと違い、輪番給仕と申します。
日蓮聖人が九ヶ年お過ごしになられ、聖人が「自身の魂は未来永劫にこの山にある。私に会いたいならば身延山に参るべし」とおっしゃられる日蓮宗の総本山のお寺なのです。その尊いお山を我々は交代でお護りをさせていただいております。

日蓮聖人の御魂(たましい)が宿る身延山へ詣で、日蓮聖人がお過ごしなられた身延の息吹を感じて、短い時間ですが日蓮聖人と心を一つにできる
大切な法儀(法要や儀式)です。

http://www.kuonji.jp/rinban/rinban.htm(身延山輪番給仕のページ)

常顕寺に入寺してから8回目の輪番給仕。すべて参加して下さっている檀家様もおります。
しかしながら、善行寺様は今回で37回目…皆様の篤い信仰に脱帽です。

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糸魚川を午前7時に出発し、12時に身延山へ到着。
お檀家である糸魚川市横町のお弁当屋「らん」さんの美味しいお弁当をいただき、13時の法儀の準備をします。

法儀はもちろん写真は撮れません。
日蓮聖人の御骨がお祀りされているお堂(ご真骨堂)で日蓮聖人にお給仕の法要を執り行います。
そして、日蓮聖人のご真骨(ご遺骨)を拝し、輪番給仕者しか授与されない「霊山の契」を頂戴します。

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はじめて参加した息子も霊山の契り(天国へのパスポート)を頂戴しました。

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輪番の法儀のあとには日蓮聖人のお墓(御廟所)へお参りにまいります。

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日蓮聖人のお言葉「子にすぎたる財なし」に習い、慣れないおんぶで日蓮聖人にご挨拶しました。

続く・・・